「鹿鳴館(ろくめいかん)」は、三島由紀夫の傑作戯曲をテレビ朝日がドラマ化し、田村正和主演で1月5日午後9時から放送された。
文明開化の明治の中ごろ、日本が文明国であることを欧米に示し、諸外国と対等に渡り合うための「装置」として東京日比谷に設けられた、きらびやかな西欧型社交クラブを舞台に、夫婦、親子の愛憎渦巻く人間模様が描かれる。
その当時、欧米列強は、日本同様、清国(今の中国)とも不平等条約を結び同国を分割統治。日本でも「不平等条約を改正しなければ、必ず西欧列強の植民地となる」という危機感が高まりつつあった。
不平等条約改正の談判を進めるには文明国の体勢を示さなければ…。そう考えた明治政府は、巨費を投じて鹿鳴館を建てたのだった。
鹿鳴館では絢爛豪華な夜会が連日連夜行われ、外国人オーケストラがワルツを奏で、その調べに乗せて、女性はバッスルドレスで、男性はフロックコートに身を固め、大勢の紳士淑女が踊っていた。
明治19年11月3日、天長節(天皇誕生日)を祝う観兵式が日比谷練兵場で盛大に行われ、東京中が祝賀ムードに沸いていた。
鹿鳴館では、外務卿(きょう)、影山伯爵(田村正和)主催による大舞踏会が催されようとしていた。元は芸妓(げいぎ)った影山夫人・朝子(黒木瞳)は、親しくする華族令嬢の顕子(石原さとみ)の恋の仲立ちを頼まれる。
その相手とは、舞踏会の襲撃を計画している反政府派リーダー・清原永之輔(柴田恭兵)の息子、久雄(松田翔太)であった。その名を聞いた朝子は愕然とする。朝子は芸妓時代に永之輔と恋仲にあり、久雄は朝子が産んだ子であったのだ。しかも、父に恨みを抱く久雄は、永之輔を暗殺しようと企て、今も永之輔を愛する朝子は、永之輔の命を守るべく奔走。だが、久雄に永之輔暗殺をそそのかしていたのは、夫の影山伯爵だったことを朝子は知る。
影山、永之輔、久雄、そして朝子。四人の愛憎が複雑に絡まりあったまま、きらびやかな舞踏会は幕を開けようとしていた…。
【出演】
田村正和、黒木瞳、石原さとみ、松田翔太、風間杜夫、高畑淳子
橋爪功、柴田恭兵
鹿鳴館 (テレビドラマ正月スペシャル)
※ 再生に時間がかかる場合があります。
01話





